ゲームとうメディア 1 [ #01 おっさんに見せたいゲーム ] |
米島 : 最近は、少しそういうことは少なくなってきたけどさぁ、まだまだ結構上の方の世代の人になってくると、「テレビゲームは子供の遊びだ」って思っているような人っているじゃない。
瀬上 : ああ、そうですね。あまりそういう人と話す機会はありませんけれど、未だにPSのことを「ファミコン」とかって呼んでるような自分の親の世代とかはまだかなりそう思っているみたいですよね。 米島 : まぁさ、まだまだそう言われてしまうのは仕方がないし、「ゲームの本質は娯楽だ」みたいなことを言う人の気持ちもわかるし、それはある程度そうだというところもあるかもしれないけれど、今現在のゲーム全般を見渡してみてね「ゲームなんてただの子供の遊びだろう」みたいなことっていうのはいえないよね。
瀬上 : それは、そうだろうと思います。 米島 : ありがとう。そこはまぁ、ゲームファンの間ではある程度一致する認識として当然だとは思うんだけれども、一応確認ね。
瀬上 : ええ。 米島 : で、それでよ。「じゃあ、ゲームが子供の遊びじゃないっていうのなら、なんかすごいもんを見せてみろよ」って言われたときにね、何をみせようか、ってことをこの前フッと思ったわけ。
瀬上 : なるほど。 米島 : いや、「なるほど」じゃなくて。
瀬上 : …そうですねえ、タクティックスオウガなんかはいいんじゃないですか?ゲームファンなら誰でもいいそうなことですけれども。 米島 : はい、そうね。やっぱりその作品は出てくるよね。
瀬上 : ええ。 米島 : うん、でもさ、ただ、タクティクスオウガもいいと思うんだけれども、あれだとさ「確かにストーリーはなかなかのもんだが、物語がいいってだけならば小説とかを読めばいいだろ」って言われたらどうする?
瀬上 : え、いや、ストーリーだけじゃないですよ。システムもいいですし、何よりも分岐が…… 米島 : いや、わかってるけど、もしも分岐がなかったとして、
瀬上 : なかったらですか? 米島 : うん。
瀬上 : そうなると、なんでしょう。米島さんは何かあるんですか? 米島 : うーん、オレはね、シムシティなんてすごいいいんじゃないかと思うのよ。
瀬上 : あ、なるほど、それはいいですねえ。 米島 : でしょ。あれだったらさぁ、他のメディアには絶対にないでしょ。
瀬上 : ないですね。確実に。 |
2001.7.4 |
Page1 おっさんに見せたいゲーム
Page2 シムシティ、ゲームの強み
Page3 二重創作性、自律性
Page4 ジャンル分けをするということ
Page5 評価制度、ルール、インタラクティビティ
Page6 解釈が多様なのではなくて