RGN-u#04
石岡良治 「ルドロジーと人文学」
- date:
- 2011-01-15
- time:
- 00:14:35 / 02:59:21 / 00:58:20
- URL:
- 1. http://www.ustream.tv/recorded/12026359
- 2. http://www.ustream.tv/recorded/12026538
- 3. http://www.ustream.tv/recorded/12028660
その1
その2
その3
ルドロジーと人文学
2011年1月15日 石岡良治
※ Review House 03(2009年12月)のゲーム座談会で述べたことを、改めてまとめ、展望を考える
1. 人文学とゲーム
ゲーム経験をベースに、文学や美術などを「攻略していく」意識
シェリー・タークル『接続された心』(Sherry Turkle, Life on the Screen: Identity in the Age of the Internet)
デジタル・ネイティヴな子供の生命観の変化
2. 「遊び」と「ゲーム」の識別
"Room-for-Play: Benjamin's Gamble with Cinema", MIRIAM BRAU HANSEN. OCTOBER 109, pp. 3-45.
ベンヤミンの『複製技術時代の芸術作品』
写真との関係が強調されることが多いが、「遊び」という点からみて興味深い
「シャインSchein」から「シュピールSpiel」へ
「オペレーション」(手術・操作)との関係
同時に念頭に置かれていたのは、チャップリンやミッキーマウスといった、「スター」ないしは「キャラクター」の問い
ここから二つの方向が示唆可能
- 複製技術と「遊び」の結びつき
- 「物語映画」以前の初期映画との関連
3. フィクションのもつチュートリアル性
デジタルゲームの担い手の多くが「ギーク」ないし「オタク」であることに由来する特性
SFやファンタジーとのつながり
→ 軍産複合体との関わりと、そこからの離脱という両方の側面
4. ルドロジーと映画
スペクタクルと「没入Immersion」の関連だけが重要なのではない
アトラクションとしての映画→見世物から発展した初期の映画経験
ただの懐古とは異なる、「新鮮な視点」の発掘を目指す
→ ゲームについての「語り」を経験から外在化していくにはどうすればよいのか
5. 美術における様式論との関連
『誰のためのデザイン?』D・A・ノーマン 野島久雄訳 新曜社
ここで提起されているユーザビリティの議論を、視覚的に把握される「スタイル」の問いと関連させると興味深い
2DSTGゲーム(Shmup)にみられる様々な「スタイル」(http://en.wikipedia.org/wiki/Shoot_'em_up)
→ ゲームの「ジャンル進化論」を考察する最良の事例の一つとして
シューティングゲームの歴史【日本語字幕付き】(http://www.nicovideo.jp/watch/sm1541606)
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