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Critique of games | 死の表現

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目次

死の表現

タイトル 発売年度 ジャンル(内容分類ではなく、システムで) 殺された(倒れた)とき 命のシステム 殺した(倒した)とき 戦闘勝利時 HPが0の時のステータス表示 全滅時の表現 全滅後の処置 死因の多様性 血、肉片、死体表現 ゲームオーバー条件 物語上の死 備考
FF1 1987 RPG いのちをうばわれた… アイテム/魔法で復活 とどめをさした 前回セーブ状態まで戻る 倒れる/消えるだけ パーティ全滅
FF2 1988 RPG やられた アイテム/魔法で復活 ××をたおした たたかいにかった しぼう 前回セーブ状態まで戻る 倒れる/消えるだけ パーティ全滅 ヨーゼフ、ミンウ
FF3 1990 RPG しんでしまった アイテム/魔法で復活 てきをたおした せんとうにしょうりした しぼう 前回セーブ状態まで戻る 倒れる/消えるだけ パーティ全滅 水の巫女
FF4 1991 RPG 表記なし(数字と倒れたグラフィックのみ) アイテム/魔法で復活 表記なし(数字と倒れたグラフィックのみ) せんとうふのう 前回セーブ状態まで戻る 倒れる/消えるだけ パーティ全滅 ミシディアの魔導師、召還士の村人、アンナ、テラ、バロン王
FF5 1992 RPG 表記なし(数字と倒れたグラフィックのみ) アイテム/魔法で復活 表記なし(数字と倒れたグラフィックのみ) 表記なし 前回セーブ状態まで戻る 倒れる/消えるだけ パーティ全滅 敵キャラ「ギルガメッシュ」は戦闘でたおしても物語上死んでいない
FF6 1994 RPG 表記なし(数字と倒れたグラフィックのみ) アイテム/魔法で復活 表記なし(数字と倒れたグラフィックのみ) せんとうふのう 前回セーブ状態まで戻る 倒れる/消えるだけ パーティ全滅 敵キャラ「オルトロス」は戦闘でたおしても物語上死んでいない
FF7 1997 RPG 表記なし(数字と倒れたグラフィックのみ) アイテム/魔法で復活 表記なし(数字と倒れたグラフィックのみ) 表記なし 前回セーブ状態まで戻る 倒れる/消えるだけ パーティ全滅 エアリス、神羅カンパニー親子、 敵チーム「タークス」は戦闘でたおしても物語上死んでいない
FF8 1999 RPG 表記なし(数字と倒れたグラフィックのみ) アイテム/魔法で復活 表記なし(数字と倒れたグラフィックのみ) 前回セーブ状態まで戻る 倒れる/消えるだけ パーティ全滅
FF9 2000 RPG 表記なし(数字と倒れたグラフィックのみ) アイテム/魔法で復活 表記なし(数字と倒れたグラフィックのみ) 前回セーブ状態まで戻る 倒れる/消えるだけ パーティ全滅
FF10 2001 RPG 表記なし(数字と倒れたグラフィックのみ) 戦闘終了後、自動的にHP1に(戦闘時はアイテム/魔法によって復活) 表記なし(数字と倒れたグラフィックのみ) 表記なし 前回セーブ状態まで戻る 倒れる/消えるだけ パーティ全滅
ブレスオブファイア1 1993 RPG 表記なし(数字と倒れたグラフィックのみ) アイテム/魔法で復活 表記なし(数字と倒れたグラフィックのみ) 戦闘不能 前回セーブ状態まで戻る 倒れる/消えるだけ パーティ全滅
ブレスオブファイア2 1994 RPG 表記なし(数字と倒れたグラフィックのみ) アイテム/魔法で復活 表記なし(数字と倒れたグラフィックのみ) 前回セーブ状態まで戻る 倒れる/消えるだけ パーティ全滅
ブレスオブファイア3 RPG 表記なし(数字と倒れたグラフィックのみ) 戦闘終了後、自動的にHP1に(戦闘時はアイテム/魔法によって復活) 表記なし(数字と倒れたグラフィックのみ) 表記なし 前回セーブ状態まで戻る 倒れる/消えるだけ パーティ全滅
ブレスオブファイア4 RPG 表記なし(数字と倒れたグラフィックのみ) 戦闘終了後、自動的にHP1に(戦闘時はアイテム/魔法によって復活) 表記なし(数字と倒れたグラフィックのみ) 表記なし 前回セーブ状態まで戻る 倒れる/消えるだけ パーティ全滅
ブレスオブファイア5 RPG 表記なし(数字と倒れたグラフィックのみ) 戦闘終了後、自動的にHP1に(戦闘時はアイテム/魔法によって復活) 表記なし(数字と倒れたグラフィックのみ) 表記なし 前回セーブ状態まで戻る(ボーナス経験値はそのまま) 倒れる/消えるだけ パーティ全滅
テイルズオブファンタジア 1995 RPG 表記なし(数字と倒れたグラフィックのみ) アイテム/魔法で復活 表記なし(数字と倒れたグラフィックのみ) その後、彼らの行方を知る者は誰もいなかった・・・・・・。 前回セーブ状態まで戻る 幽霊状態になる
聖剣伝説 1991 ARPG ××は ちからつきた・・ 表記なし(数字と倒れたグラフィックのみ) 前回セーブ状態まで戻る 倒れる/消えるだけ
聖剣伝説2 1993 ARPG 倒れる/消えるだけ
聖剣伝説3 1995 ARPG 倒れる/消えるだけ
saga2 1990 RPG たおれた 戦闘終了後、自動的にHP1に(戦闘時はアイテム/魔法によって復活) ××はたおれた てきをやっつけた きぜつ(戦闘終了後にHPが1に回復) 倒れる/消えるだけ
saga3 1991 RPG たおれた 戦闘終了後、自動的にHP1に(戦闘時はアイテム/魔法によって復活) ××はたおれた てきをやっつけた きぜつ(戦闘終了後にHPが1に回復) 倒れる/消えるだけ
ロマサガ1 1992 RPG 表記なし(数字と倒れたグラフィックのみ) HPは回復/LPがなくなると復活不可 表記なし(数字と倒れたグラフィックのみ) 前回セーブ状態まで戻る 倒れる/消えるだけ
ロマサガ2 1993 RPG 表記なし(数字と倒れたグラフィックのみ) HPは回復/LPがなくなると復活不可 表記なし(数字と倒れたグラフィックのみ) 表記なし(戦闘終了後にHPが1に回復) 前回セーブ状態まで戻る HPではなくLP 倒れる/消えるだけ パーティ全滅
ロマサガ3 1995 RPG 表記なし(数字と倒れたグラフィックのみ) HPは回復/LPがなくなると復活不可 表記なし(数字と倒れたグラフィックのみ) 前回セーブ状態まで戻る HPではなくLP 倒れる/消えるだけ パーティ全滅
サガフロ1 1997 RPG HPは回復/LPがなくなると復活不可 倒れる/消えるだけ
サガフロ2 1999 RPG HPは回復/LPがなくなると復活不可 倒れる/消えるだけ
アンサガ 2002 RPG HPは回復/LPがなくなると復活不可 倒れる/消えるだけ
クロノトリガー 1995 RPG 表記なし(数字と倒れたグラフィックのみ) 表記なし(数字と倒れたグラフィックのみ) 前回セーブ状態まで戻る 倒れる/消えるだけ
クロノクロス 1999 RPG 表記なし(数字と倒れたグラフィックのみ) 表記なし(数字と倒れたグラフィックのみ) 前回セーブ状態まで戻る 倒れる/消えるだけ
wiz(FC) RPG しんだ しんだ いきのこったメンバーは×××E.Pを得た 全員の墓石の風景 なし
wiz3(FC) RPG しんだ しんだ いきのこったメンバーは×××E.Pを得た 全員の墓石の風景 なし
Ultima2(FC) RPG しんでしまった てき1をやっつけた なし なし 街を歩く無関係の人間、魔物とも戦える
Ultima6(SFC) RPG しんでしまった ガーゴイルをやっつけた なし パーティ全滅
UO RPG なまなましい死体 死体がそこらじゅうにころがっている
Rougue 倒れる/消えるだけ
DQ1 1986 RPG あなたはしにました アイテム/魔法で復活 たおした/やっつけた(敵一体/敵全体で使い分け) なし(不要) 王様「おお ×××!しんでしまうとはなにごとだ!」 経験値そのまま、お金半減で復活 なし
DQ2 1987 RPG しんでしまった アイテム/魔法で復活 やっつけた しに 王様「おお ×××!しんでしまうとはなさけない…。」 経験値そのまま、お金半減で復活 棺桶 なし
DQ3 1988 RPG しんでしまった アイテム/魔法で復活 たおした しに 王様「おお ×××!しんでしまうとはふがいない!」(アリアハン)※セーブ地点によって違いあり 経験値そのまま、お金半減で復活 棺桶 なし オルテガ、アリアハンの兵士 敵キャラ「カンタダ」は戦闘でたおしても物語上死んでいない
DQ4 1990 RPG しんでしまった アイテム/魔法で復活 やっつけた しに どこからともなく声がきこえる・・・ →教会へ 経験値そのまま、お金半減で復活 棺桶 なし 勇者の村の人々 エンドールの武術大会で敵をたおしても、殺したことにはならない
DQ5 1992 RPG しんでしまった アイテム/魔法で復活 しに 場合による →基本的には教会へ 経験値そのまま、お金半減で復活 棺桶 なし たおした魔物が「おきあがり、仲間にしてもらいたさそうにこちらをみ」ていることがあるので、戦闘での勝利=死、という前提とはならない
DQ6 1995 RPG しんでしまった アイテム/魔法で復活 しに →基本的には教会へ 経験値そのまま、お金半減で復活 棺桶 なし
DQ7 2000 RPG しんでしまった アイテム/魔法で復活 しに →基本的には教会へ 経験値そのまま、お金半減で復活 棺桶 なし
DQM RPG しんでしまった アイテム/魔法で復活 ××をたおした テリーたちは ××を やっつけた テリーたちはぜんめつした → 神官「おお ゆうかんなる マスター テリーに タイジュのごかごを!」 経験値そのまま、お金半減で復活 棺桶
Mother2 RPG おとなしくなった/たおした(敵によって使い分け。) YOU WIN! きずつき たおれた・・・・。たたかいにやぶれた・・・・ → 「ネス!ネス!」「たたかいに つかれたようだな。 もういちど チャレンジするか?」 はい/いいえ 経験値そのまま、お金半減で復活(復活する/しないを選択) 幽霊状態になる 思ったよりずっとよわかったブンブーン
トルネコ RPG(Rougue型) トルネコはちからつきた 次のプレイまで生き返らない モモンジャに洞窟から投げ出される 空腹で倒れることも なし(そもそも死なない) パーティ全滅
ポケモン緑 RPG ××は たおれた! アイテム/魔法で復活 てきの ××は たおれた! ひんし めのまえがまっくらになった→前回セーブ地点まで 経験値そのまま、お金半減で復活
ポケモン金 RPG アイテム/魔法で復活 ひんし めのまえがまっしろになった→前回セーブ地点まで 経験値そのまま、お金半減で復活
かまいたちの夜 RPG 場合による - 血あり ストーリーによっては全員死ぬ
ベイグラントストーリー RPG 表記なし(数字と倒れたグラフィックのみ) 生き返らない(ただしPC一人のみ)
真・女神転生 RPG 表記なし(数字と倒れたグラフィックのみ) アイテム/魔法で復活 三途の川へ 前回セーブ状態まで戻る なし パーティ全滅
ABE a gogo RPG 表記なし(数字と倒れたグラフィックのみ) 無限に生き返る 表記なし(数字と倒れたグラフィックのみ) 肉片が飛び散る
アウターワールド RPG 表記なし(数字と倒れたグラフィックのみ) 無限に生き返る
リンダキューブ RPG 肉片が飛び散る(敵のみ)
俺の屍を越えてゆけ RPG キャラごとにセリフをしゃべる+個々人の人生の略歴テロップ表示 生き返らない(正確には、体力/健康値が減っても生きている場合があるが、プレイヤーの側で制御できない) 老衰あり
セブン SLG 表記なし(数字と倒れたグラフィックのみ) 生き返らない 老衰あり
ヴィーナス&ブレイブス SLG 表記なし(数字と倒れたグラフィックのみ) 生き返らない(主人公のみ不死身) 老衰あり
伝説のオウガバトル SLG 表記なし(数字と倒れたグラフィックのみ) アイテム/魔法で復活 表記なし(数字と倒れたグラフィックのみ) 敵キャラ「デボネア」「デネブ」等は戦闘でたおしても物語上死んでいない
カオスシード SLG DEAD(一匹でも死んでいると「仙獣が死亡しています」 仙獣は死んでも、戦闘で人を殺すことはない
タクティクスオウガ 1995 SLRPG キャラごとにセリフをしゃべる 生き返らない(後半では、アンデッドが成仏する以外は時間制限つきで復活可能)
FFT 1997 SLRPG キャラごとにセリフをしゃべる 生き返らない(時間制限つきで復活可能)
ファイアーエムブレム 1990 SLRPG キャラごとにセリフをしゃべった後、「××はいきたえた」の表記 生き返らない(正確には、第19話で任意の一人だけ復活可能) たおした 前回セーブ状態まで戻る なし パーティ全滅
ティアリングサーガ SLRPG キャラごとにセリフをしゃべる 生き返らない 前回セーブ状態まで戻る なし パーティ全滅
ゼルダ(FC) 1985 ARPG
ゼルダ(SFC) 1990 ARPG
ゼルダオカリナ(N64) 1999 ARPG
ゼルダムジュラ(N64) ARPG
ゼルダ風のタクト(GC) 2002 ARPG
MGS 1997 ACG 主人公を無線で呼ぶ声と倒れたグラフィック 生き返らない(ただしPC一人のみ) GAME OVER
MGS2 2001 ACG 主人公を無線で呼ぶ声と倒れたグラフィック 生き返らない(ただしPC一人のみ) GAME OVER
スーパーマリオランド ACG グラフィックのみ GAME OVER
スーパーマリオワールド 1990 ACG グラフィックのみ 残機交換あり GAME OVER
ゼビウス 1983 STG グラフィックのみ GAME OVER
GTA3 ACG? Wasted! 無限に生き返る(ただし、お金の一部と持ち物の全てを失う) 表記なし(数字と倒れたグラフィックのみ) 血あり 警官などを殺した場合には、指名手配される
カウンターストライク FPS 表記なし(数字と倒れたグラフィックのみ) 次のプレイまで生き返らない 表記なし(数字と倒れたグラフィックのみ) 血あり
ダビスタ(PS) SLG 生き返らない 老衰か予後不良のいずれか
WinningPost5 SLG 生き返らない 老衰

調査方法

  • 比較的メジャーなタイトルを任意に76タイトルほど選び、ゲームソフトを起動→プレイして死亡する という作業を地道にひたすら繰り返して死亡時の表現を確認していった。
  • 備考等の記述は記事作成者のうろ覚え。
  • 2004年6月に作成した。

コメント

  • 90年代中盤以降、コンシューマー市場においては「死」に関する表記がおとなしくなっていったのがわかる。80年代は「死んだ」「死んでしまった」「死亡」などと表現していたものが、90年代には「やられた」「たおれた」「戦闘不能」などという表現に置き換わっていった。あるいは文字によって「死んでしまった」と表記されていたのが、映像表現によって死亡したことを表現するようになる。
  • また、90年代以降のコンシューマー市場において「死」の表現がおさえられていった中で、同時にプレイヤーの行う「戦闘」行為が「死」と無関係になっていき、戦い自体が生き死にを決するものではなくなっていったという点も見られる。敵を倒したとしてもシナリオ上殺すわけではないキャラクターとして (DQ3) カンダタ (FF5)ギルガメッシュ (FF6) オルトロスなどのような位置づけのキャラクターが頻出するようになり、プレイヤーの行為から「死」が剥奪されていったのがわかるだろう。
  • 逆にコンシューマー市場で二度と生き返ることのないがっちりとした「死」を表現してしまうものは、戦闘でのプレイヤーのふるまいによって、その後の物語の展開が変わってくるものが多い。例えば、『ファイアーエムブレム』、『タクティクスオウガ』、『俺の屍を越えてゆけ』など、これらの作品の中では、二度と生き返らないような「死」を表現してしまう代わりに、一つ一つの「死」が物語の展開に大きな影響を及ぼすような厳粛なものとして扱おうという方向性が強く見られる(…ような気がする)。二度と生き返らない「死」を取り扱うものは、戦闘と物語が強烈に結びついている傾向があるようだ。
  • また、「死」を扱わなくなっていった方向性の極端なところでは『スーパーマリオワールド』の命のシステムは面白い。シューティングゲームにおける「残機交換」の概念が、そのまま人間へと適用されてしまっている。
  • 90年代に、「死」の表現がおさえられていった理由の大きいものとしては規制上の棲み分けがすすんだから、という理由も挙げられそうだ。誰も死ぬことのないポケモンが子供たちに流通する反面、『カウンターストライク』『GTAIII』などの18歳以上推奨のタイトルの中では、残虐表現がほぼ解禁されている。(2005-4-12)
  • →長め(6000字ぐらい)のコメントをはてなのほうに載せましたので興味のある方はお読みください。(2005-7-17)

このデータのいい加減なところ

  • 未完成です。
  • データを作っていくにつれて確認項目が増えてゆき、空白の箇所が増えました。空白の欄は未確認のまま。
  • タイトルの選定がいい加減です。メジャーなタイトルといっても、例えばこれが「ゲームの死の表現が社会的に影響を与えた」などというような議論をしたい場合、もっときちんとメジャータイトルを選定しなければならないかと思います。ドラクエ、FF、ポケモンについてはフォローしてありますが、マリオ、ストII、バーチャなどフォローしておくべきものがだいぶ中途半端に入っていたり抜けていたりしています。
  • 77個のタイトルをやったのはいいが、このまま並べてもデータとしてはりようしにくいので、もっと定量的に扱える形に変換しておかないとあまり意味がありません。