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2006年12月21日(はてなダイアリーバックアップ用ミラー)

『智場 108号』ゲーム特集発刊

広報です。

自分の職場で発行している機関紙でゲーム特集を編みました。

90ページにわたって、セカンドライフ、仮想世界、仮想経済、モバイルゲーム、ゲーム学の動向などを取り扱い、遠藤さんをはじめ、H-Yamaguchi.netの山口先生や、PICSY blogの鈴木さん、リヴァイアさんの川端さん、IGDAの新さんなど、ほか多くのキーマンといえる方々に話をしていただいています。2006年末現在の、ゲームにまつわる新しい動向をかなり幅広く紹介した冊子になったのではないかと思っております。



未入手の方はぜひどうぞ。


GLOCOM機関誌『智場』108号「特集:ゲームデヴォリューション」発刊

 機関誌『智場』108号が発刊となりました。 今号はゲームについて特集しました。年末のクリスマス商戦に向けてソニーのプレイステーション3と任天堂のWiiが相次いで発売され、マスコミ報道もスポットCMもいわゆる「ゲーム機戦争」一色で埋め尽くされている感があります。 GLOCOMでは早くから、ゲームが社会や経済において果たす役割、また、ゲーム上の仮想社会・仮想経済と現実との融合現象などについて注目し、本年4月から「コンピュータ・ゲームのデザインと物語についての研究会(RGN)」を開催するなど、日本におけるゲーム研究を先導してきました。そこに集った先鋭的な論客たちの視点からは、「ソニーvs任天堂vsマイクロソフトの『一人勝ち』を目指す最終戦争」というメディアが喧伝する集権的な動きとはまったく違ったものが見えてきます。 このようなゲーム世界の最新動向を一言で言い表すため、デヴォリューション(Devolution 分権・分化)という言葉を使ってみました。政治やWebなど他の世界でも繰り返されてきた集権と分権との相克について、様々な角度から迫っています。 ご高覧いただければ幸いです。

※智場は http://www.glocom.ac.jp/j/chijo/ からご注文いただけます。

 また、一部の掲載記事も一部ウェブ上からごらんいただけます。

      • [ 目次 ]-----------------------

【特集】 ゲーム・デヴォリューション

■ゲーム・デヴォリューション 井上明人

■メーカー・インタビュー

  (プレイステーション3 (株)ソニー・コンピュータエンタテインメント

   Xbox 360 マイクロソフト(株))

■拡がるゲーム世界

 1[歴史]──黎明期からモバイルまで──

  遠藤雅伸 聞き手:井上明人,森田沙保里

 2[産業]──市場と開発体制──

  新 清士 聞き手:井上明人

 3 -Ⅰ[仮想世界]──『セカンドライフ』とは何か──

  土居 純 聞き手:庄司昌彦,鈴木健,田熊啓

 3 -Ⅱ[仮想世界]──ユーザーが創る世界──

  三淵啓自 聞き手:庄司昌彦

 4[コンテンツ]──ゲーム発キャラクタービジネス──

  久保雅一 聞き手:森田沙保里,井上明人

 5[仮想経済]──ゲーム内市場の現実化──

  山口 浩+鈴木 健 報告:牛島正道,鈴木 健

 6[シリアスゲーム]──手段としてのゲーム──

  井上明人 報告:七邊信重

 7[研究動向]──発展するゲーム学──(対談)

  伊藤憲二+井上明人

 特別鼎談ゲーム,ハッカー,インターネット

  川端裕人┼山根信二┼井上明人

【IECPレポート】

■通識と智本 講演:公文俊平 報告:石橋啓一郎

■昨今の買収防衛事例に見る戦略的企業訴訟のあり方  講演:松山 遙 報告:栗澤哲夫

■企業経営に与える日本版SOX法のインパクト  講演:中島 洋 報告:濱田美智子

■日本型企業統治に適した内部統制を考える  講演:前川 徹 報告:濱田美智子

■着うたフル,iPod(iTunes Music Store)利用者動向について  講演:岸原孝昌 報告:石橋啓一郎

■日本のコンテンツパワー,新たなビジネスモデルの構築に向けて  講演:福冨忠和 報告:鈴木謙介

【ベストネットワーク研究会レポート】

■次世代ユニバーサル・アクセスの実現に向けて───「コミュニティ・レベルでの団体割引料金体系」の可能性

講演:友知政樹 報告:森田沙保里

2006年11月26日(はてなダイアリーバックアップ用ミラー)

RGN#04

正式版広報ではないですが、とりいそぎ

12月10日RGN#4「ゲームシナリオライターの眼(仮)」川邊一外氏・前田圭士氏・佐々木智広氏

東京六本木の国際大学GLOCOMを会場に開いているシンポジウム形式の研究会「RGN : コンピュータ・ゲームのデザインと物語についての研究会」ですが、次回12月10日(日)の開催が決定しました。

今回は茂内さんモデレートです。

http://d.hatena.ne.jp/AYS/20061123

2006年07月23日(はてなダイアリーバックアップ用ミラー)

RGN#03


広報ダシマシター!

http://www.glocom.jp/event/modules/eguide/event.php?eid=1

2006-07-29

「プレイヤーという存在」― プレイヤキャラクター / プレイヤー圏 / ゲームからの逸脱 ―

◆第三回になる、RGN(コンピュータ・ゲームのデザインと物語についての研究会)では、コンピュータ・ゲームを行為する「プレイヤー」という存在に焦点を宛て、茂内克彦氏と、増田泰子氏の二名が発表を行う。

 増田氏の発表は、前回の田中(hally)氏の発表において論じられた「動的にゲーム経験が変更される」という問題意識をひきつぐ。プレイヤーがゲームのルールに従属したり、あるいはルールを裏切っていくありさまを、サレン&ジマーマンの「Rules of Play」の理論を参照しつつ提示した上で、そういった行為が「プレイヤー圏」(安川一)に展開する過程を議論する。「プレイヤー圏」という概念によってプレイヤーが捉えられるとき、プレイヤーの行為は独立した存在としてではなく、他の多くのプレイヤーたちとのゆるやかな情報の共有を通してゲームをプレイしている。ゲームをプレイすることを、こうした社会的行為として捉えたとき、プレイヤーがゲームとどのように対峙するのか。そしてゲームという経験がどのようにダイナミックなものとして捉えられるのか。

 一方、茂内氏の発表では、増田氏が「プレイヤーとプレイヤー圏」というマクロな関係性からのアプローチを行うのに対し、「プレイヤーとプレイヤーキャラクター」の関係性というミクロで基本的な単位に焦点をあてる。茂内氏によれば、プレイヤーキャラクターとは、プレイヤーがコンピュータ・ゲームをプレイするための重要なインタフェースとして用意されたものである。プレイヤーキャラクター(あるいはそれに類するもの)を抜きにして、コンピュータ・ゲームをプレイすることは不可能である。そして、そのような不可欠の装置であるからこそ、プレイヤーキャラクターとプレイヤーの関係性を論じることが、コンピュータ・ゲームを論じるうえで中心的な意味を持ってくるのだ、という。茂内氏は、『エースコンバット04』などの具体的なゲームを題材として取り上げつつ、現在にいたるまでのコンピュータ・ゲームがプレイヤーとプレイヤキャラクターの関係性を巧妙につくりあげることにいかに腐心してきたか、を議論する。


◆開催概要

7月29日(土) 於 国際大学GLOCOM

13:00~17:00

【場所】

http://www.glocom.ac.jp/j/access/

1.営団地下鉄 日比谷線「六本木」駅 下車 出口1cから徒歩7分

2.都営地下鉄 大江戸線「六本木」駅 下車 出口3から徒歩10分

3.都バス・都01あるいは渋88「六本木6丁目」 下車し テレビ朝日通沿いに徒歩5分