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2005年03月20日(はてなダイアリーバックアップ用ミラー)
■有害/優良指定論議
それはさておき、優良図書とゲームという話は、まあ、正直なところどうなのだろう。「優良図書」「有害図書」などといったものを国だとか、市だとかそういった公的機関が決めるというのがそもそもちょっと奇妙な現象である、というのはいまにはじまったことではないけれども。
にしても優良/有害というのは、実際のところどういう根拠に立脚した形で議論してるんだろうか。マスコミ報道の中で暴力・エロ系のものが眉をひそめられるというような類の「良識」に影響されて議論されちゃったりするようなヘナヘナ感のただよう実情とかも本当にあるのだろうけれども、もし自分がそういうのを議論しなければいけない役職に無理矢理に就かされてしまった場合とか、どういう議論にもっていけばいいのだろう。なかなか想像がつかないな。
とか思いつつググってみると、「有害図書撲滅」や「有害」規制監視隊をとなえていらっしゃる大変にエネルギッシュなサイトを発見。がんばってください。
これを見ていると、有害云々の議論は埼玉県なんかだと、一般から公募した「青少年健全育成審議会委員」などにまかせてやっているらしい。ほほー、そういうのに応募する人というのがいるわけだな。一般から応募するのは結構だが、「書類選考のあと、面接による第2次審査が行われ、5月中旬までに選考結果が通知される」とかって書いてあるが、その選考過程におけるイデオロギー的中立性の保障とは言わないまでも「社会的に望ましい意思」とか、っていうものはどのようにして保障されうるのだろうか?見た限りだと、県につとめてる公務員の面々が決めちゃってるようだけれども。就職試験じゃあるまいし。そんな制度でいいもんなのか。でもまあ、県職員とかも本人が保守っぽい人とかでもない限りこの応募をやってる職員当人達も面倒でたまらないのかもな、本当に。(少なくとも、自分が公務員でそんなことやれと言われたら、確実にダルい)
他にも、CEROがやってるようなレーティング制度っていうのは単に年齢ごとに適正なものを決めるという程度の比較的温和なものだけれども、こっちは「有害」というきわめて強い表現なわけですけれども、そこらへんの差異を気にするのも面倒なのか、「CEROの基準を援用すれば、ま、いいんじゃね?」みたいな話になってたり、なかなかにダルさ全開。