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2004年06月13日(はてなダイアリーバックアップ用ミラー)
■『最強伝説黒沢』3巻はすごい。だって、シートン動物記ですよ!
古谷実*1や、蓮古田二郎*2などよりも、問答無用に中年の「負け組」人間を描く『最強伝説黒沢』だが、今回の「『シートン動物記』に感動した!!」という描写は圧巻。
文脈としては、ボロボロな人生を生きてきて、仕事の同僚である工事現場の若者達に対しても決定的な醜態をさらけ出してしまった主人公のおっさんが、生きる気力を失ってフラフラとしているところに、たまたま旅館の備品として置いてあった『シートン動物記』を手にとり、動物達の生き様と現在の自分を重ね合わせて大感動してで立ち直るという話。
ここでいきなり『シートン動物記』という予想だにつかないもののがいきなり登場してくることのリアリティに対して、異常な説得力を感じる。
こういう表現を出してこれるってうらやましい。