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2003年12月10日(はてなダイアリーバックアップ用ミラー)
■マイケル=ムーア『ロジャー&ミー』が感動的。
『ボウリング・フォー・コロンバイン』を見てみて、良かったんだけれども、妙にひっかかるところがあったので気になって、見る映画とかもないので、『アホでマヌケなアメリカ白人』やら、『ロジャー&ミー』やら、手にとれるマイケル=ムーア作品をあらかた見ております。
個人的には、ド素人だった時代に撮られた『ロジャー&ミー』が最も好感触でした。これは素でお勧めします。特に、DVD特典でついているマイケル=ムーア自身によるコメンタリーモードがすばらしく、映像そのものの悲劇の強度よりかも、そこに撮られた映像を自らの「悲劇」として強い口調で語り、見つめているマイケル=ムーアの視線こそが何よりも感動的です。
90年代以降のマイケル=ムーアの立ち居振る舞いはそれはそれで非常に興味深いのですが、メディアでの立ち居振る舞い方を心得てきたがゆえに、それと並行してあざとい映像の作り方をするようになってきているのに若干のイヤらしさを感じてしまうので、そこまで素直に誉めたいという気分にはならないのですけれど。