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2003年12月29日(はてなダイアリーバックアップ用ミラー)
■『BLOOD』上下巻クリアーしました。
プロダクションIGが本格的につくったらしい『BLOOD -THE LAST OF VAMPIRE』の上下巻をクリアーしました。(映画じゃなくてゲームのほうね)
映画のほうはけっこう盛り上がって見ていられたのだけれども、ゲームのできは微妙。
いままでに、やるドラシリーズは『雪割りの花』しかやったことないから、あれに比べれば、相対的にかなりマシな出来ばえとはいえるし、アニメシーンのクオリティはおそらくこれでは、利益が出なかったのではないかと思える金のかかりっぷりだが、話をつなげるために用いられている「Blood」システムという新規システムが完全に失敗しているといってよい。
『逆転裁判』がつくられるときに、巧舟さんが「完全にリアルタイムでつっこみを入れる試作品をつくったら、どこでつっこみをいれればいいかわからないものになってしまった」という趣旨のことを書いていたけれども、多分、このゲームみたいなものだったんだろうな、と。(これを磨き上げたら『逆転裁判』になれるのかどうかはわからないけれど)
2003年12月10日(はてなダイアリーバックアップ用ミラー)
■マイケル=ムーア『ロジャー&ミー』が感動的。
『ボウリング・フォー・コロンバイン』を見てみて、良かったんだけれども、妙にひっかかるところがあったので気になって、見る映画とかもないので、『アホでマヌケなアメリカ白人』やら、『ロジャー&ミー』やら、手にとれるマイケル=ムーア作品をあらかた見ております。
個人的には、ド素人だった時代に撮られた『ロジャー&ミー』が最も好感触でした。これは素でお勧めします。特に、DVD特典でついているマイケル=ムーア自身によるコメンタリーモードがすばらしく、映像そのものの悲劇の強度よりかも、そこに撮られた映像を自らの「悲劇」として強い口調で語り、見つめているマイケル=ムーアの視線こそが何よりも感動的です。
90年代以降のマイケル=ムーアの立ち居振る舞いはそれはそれで非常に興味深いのですが、メディアでの立ち居振る舞い方を心得てきたがゆえに、それと並行してあざとい映像の作り方をするようになってきているのに若干のイヤらしさを感じてしまうので、そこまで素直に誉めたいという気分にはならないのですけれど。