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ビデオゲームをめぐる問いと思索 http://www.critiqueofgames.net/

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2003年05月07日(はてなダイアリーバックアップ用ミラー)

weblogの力というよりも単にWebの力ではないの?

ウェブログ事始め

http://www.zdnet.co.jp/news/0305/07/cjad_horikoshi.html

weblogに関する連載なのだけれども、日本におけるweblogの威力を語るところで、

日本の例で言えば、2002年「ゲームをしすぎると脳が壊れる」と主張する脳神経学者によって書かれた『ゲーム脳の恐怖』が各種メディアで取り上げられ、恐怖を煽りましたが、医師を始めとするさまざまなバックグラウンドを持った個人サイト管理人がこの研究の恣意性を素人にもわかりやすく指摘し、多くのサイトがリンクを張って紹介したことで、あっという間に批判が広まりました。

と書かれているが、私の意識では、目立ったweblog(というか日記?)と言えば風野春樹さんのところの読冊日記ぐらいだったように見えた。all about japanの記事にせよ、新さんのところにせよ、私のとこの書評にせよ、weblogじゃなかったしなあ。「weblogの力」というよりも、単に「webの力」という気が。

別にこの記事の著者のdemiさんに向かってケチをつけたいのではなく、むしろ「日本におけるweblogの目立った例」にこれを挙げるしかないというのが、つまり日本においてweblogってさっぱり発展していないのだな、という状況をリアルに写し出しているように思う。

2003年05月06日(はてなダイアリーバックアップ用ミラー)

『パソコンゲーマーは眠らない』小田嶋隆 朝日文庫

 なかなかよかった。

 細かいケチがつくところもかなり沢山あるのだけれど、まあ、この種のエッセイに細かいケチをつけるというのもアレなので、細かいことはとりあえず捨て置くとして。

 で、なにより、本エッセイは、ゲームをまったく知らない人でも読んで楽しめるようにできているのが、素晴らしい。特にSimCityに関する文章や、RPGに文章など、とくに目新しくはないし、凡庸といえば凡庸ではあるが、読み物としてきちんとしたものが書かれているのがうれしい。ゲームを知らない人にもきちんと読み物として成立させている、というこのスタイルは素直に見ならいたい。

『面白懐かし 人気ゲーム 99の秘密』二見書房

 可もなく、不可も無く。まあ、わざわざ読むような内容はあんまりなさげ。

『〈対話〉のない社会』中島義道 1997 ちくま新書

 言いたいことはわかるのだが、議論としてはひどくお粗末。

 中島義道自身が考えるところの「日本的」な文化状況の所為で、中島が苦い思いをしているのは非常によくわかるし、中島の構想するところの〈対話〉という行為が望ましいというのも感覚的にはわからんではないのだが、これじゃ単に「マイノリティー」たる中島の表明に過ぎない。〈対話〉が「社会」にとって、望ましいとされる理由がないじゃん。一般書とはいえども学者の書いたものなんだから、もうちょっとロジカルな議論として構成して欲しいなあ。げんなり。

『哲学案内』 谷川徹三 講談社学術文庫

 昭和29年にかかれているという古さを感じさせる一冊。

 実存主義が「ニヒリズム」というレッテルを貼られて非難されているのとかが面白い。「てめえのはニヒリズムじゃねえか!」という攻撃の仕方というのは、けっこう昔からの定型的な非難の仕方なのかしらん。

2003年05月04日(はてなダイアリーバックアップ用ミラー)

『なぜ人を殺してはいけないのか』永井均×小泉義之 1998 河出書房新社

 はじめから期待はしていなかったが、もうちょっと読むに足る内容であって欲しかった。特に小泉さんの議論には絶望的なものを感じる。永井さんの方は、議論の実りのなさをよくよく認識されているようだし、異論がないわけでないが言っていることはよくわかる。しかし、小泉さんの議論は一体なんなのか、と。特にロールズへの批判はなんなんだ、これは一体。レヴィナスってこんなに陳腐な話になるんかい。ただ難解なだけのオヤジの説教だろ、これじゃー。

 そして、さらに落ち込むのは、倫理学に批判的である永井さんの方が、実際には倫理学的な議論をして(=行動選択の基礎となる論理を構築している)いて、“レヴィナスの倫理”をふりかざす小泉さんの議論がただの説教オヤジにしかなっていない、という、この状況。がっくり。

2003年05月01日(はてなダイアリーバックアップ用ミラー)

Googleのページランクをセコく上昇させる方法

http://aglaia.c.u-tokyo.ac.jp/~yamamoto/PageRank/PageRank.html

前に同じ方法を思いついたことはあるけれど、ネット上で友達なくしそうなのでやめました。

村上隆“芸術道場”

http://www.kaikaikiki.co.jp/dojo/index01.html

毎回ことなったお題で、一般から論文公募。村上隆、竹熊健太郎、椹木野衣などが審査員を務め、段位認定。この回のお題は「ゲームと芸術」ということで。これから読みます。そして、できればコメントつけます。

 しかし講評の笠原恵美子さんの歯に衣着せぬ――そしてまた、極めて真摯な物言いは、ちょっとすごいですな。ファンになりました。