Critique of games | ゲーム批評者への100の質問
http://www.critiqueofgames.net(更新:2005年4月5日)
- Q001.お名前(ハンドルネーム)、性別、年齢、などをよろしければお聞かせください。
井上明人(cog_inoue/hiyokoya6)、男、1980年生まれ
- Q002.ゲームをやりはじめてだいたい何年になりますか?
1984年にはじめてさわって、それ以降になります。
- Q003.ゲームとはどのような立場で関わっていますか?(ex.クリエイター、ゲームライター、ゲームファン)
ゲームファン。
- Q004.どのようなゲームが好きですか?
最近は、シムシティ、the Towerとか
- Q005.どのようなゲームが嫌いですか?
特にはない
- Q006.好きなクリエイターはいますか?
松野泰己、ウィル・ライトなど
- Q007.嫌いなクリエイターはいますか?
特にはいない。
- Q008.得意なゲームジャンルはありますか?
ない
- Q009.苦手なゲームジャンルはありますか?
野球、サッカーなどのスポーツもの。
- Q010.最近やりたいゲームは、どういうゲームですか?
よくできたシリアス・ゲームを。
- Q011.所有している家庭用ゲーム機(ハード)を、持っているだけ挙げてください。
2005年現在で、FC、SFC、PS、PS2 に加えて、N64、GC、SS、DC、GB、GBA、GBASP。
- Q012.その中で使用頻度の高いハードはどれですか?
2005年現在はPS2。去年まではSSだった(笑)
- Q013.どのくらいの数のゲームをやりましたか?
500〜800ぐらいだと思う。多分。
- Q014.一日平均に換算すると毎日どのくらいゲームをやっていますか?
2時間
- Q015.1ヶ月に平均どのくらいの本数のゲームを消化しますか?
最大で30本前後。実質的には、2本〜5本ぐらい。
- Q016.1ヶ月あたり、ゲームにどのくらいお金をかけてますか?
5000円前後
- Q017.よく読むゲーム雑誌、あるいはゲーム情報サイトは何ですか?
ファミ通ぐらい。基本的にあまりニュースを読むという習慣がない。
- Q018.マニアックなやりこみプレイなどはどのくらいやりますか?
あんまりやりません。
- Q019.ゲームの批評以外で、やっている批評とかって何かありますか?
書くには書きますが、別にサイトとかまで持っているものはありません。あ、一応Amazon Reviewerなどをやってます。もうすぐベスト1000レビュアー。
- Q020.画像・音声技術などにはお詳しいですか?
画像をいじくるのは大好きですが、ゲームの製作現場になるかどうかといわれれば多分「いいえ」。ウェブデザインとかだったらたまにバイトをしています。
- Q021.プログラムなどにはお詳しいですか?
全くの無知ではないだけ。FOR文とかIF文とか正規表現とかの意味ぐらいはわかります。いくつかの言語で"Hello world"表示させるぐらいはできます(笑)。PGとして働けるかと言われれば「いいえ」。
- Q022.その他にコンピューター関連の技術で詳しい分野などはありますか?
ド素人じゃないが、素人というレベル。2004年秋に基本情報処理技術者検定に落ちました…
- Q023.ゲーム業界内部のゴタゴタなど(あそことあそこは仲が悪いとか、誰々が引き抜かれたとか)には詳しいですか?
「業界外の人間にしては」という留保つきであれば、詳しい方でしょう。ゲーム業界に入りたての方などから、たまに「おたくのサイトの人名事典が勉強になったよ!」などの賛辞(?)をいただくことがあります。どう役に立っているのかは存じ上げませんが…
- Q024.ゲームの歴史などには詳しいですか?
ゲームの技術史・経済史に関して言えば一応フォローしているという程度ですが、ゲーム雑誌を研究対象としてゲームの言語使用の変遷についての独自調査を行っているので、そこだけ限定的にとても詳しい部類に属すると思います。
- Q025.ゲームのマーケティングなどには詳しいですか?
特に詳しくなろうと思ったことがありません。
- Q026.ゲーム製作の事情などには詳しいですか?
素人としては。ただ人から聞いたり、本やネットで得た知識でしかない。
- Q027.どういう作品が、どういう層にウケているのかということについては詳しいですか?
なんとなくはわかっているつもりです。
- Q028.ゲームについての意見を直接に聞ける人はどのくらいいますか?
6,7人ぐらい。
- Q029.ゲームをとりまく偏見などについてはどのように感じていますか?
まあ、こんなもんかな、と。
- Q030.いつ頃からゲームの批評をはじめられましたか?
本格的には2000年ぐらいから?日常的な会話のレベルで言えば90年代中盤ぐらいからよく口に出すようになりました。
- Q031.ゲームの批評をはじめられたきっかけは何ですか?
そもそもゲーマーでした。ゲームの批評の現状に満足いかなかったのではじめました。
- Q032.批評を公開しはじめてからどのくらいになりますか?
2002年1月 〜 現在まで
- Q033.どのような媒体で批評を公表していますか?
ウェブ。
- Q034.その媒体で批評をするということでもって、特に何か意識しなければいけないと思っていることはありますか?
文字を長々と読ませるのは難しい。
出版媒体と違って一片の権威もない。でも学歴とかバックグラウンドをカミングアウトしてしまうのもそういったもののヒエラルキー・フレーム内部での「読み」を喚起してしまうようで躊躇う。
別にやってもいいのだけれども、雑誌のようなではなくてもそこに語り手自信の「カミングアウト」するという自主的な意思表示を差し挟まなくてはいけないというのが躊躇う。
- Q035.ゲームの批評をしてみて何かよかったことはありますか?
わからない。たまに評価していただけることはうれしい。
- Q036.逆にゲームの批評をしてみて何か悪かったことはありますか?
わからない。
- Q037.現在ゲームの批評をやっている理由、目的などは何かありますか?
当初の「語りたいという動機」以降は惰性かもしれません。まあやってて面白いから。
- Q038.どのような人に批評を読んでもらいたいと考えていますか?
一番親和性の強い層というのはおそらく文系インテリ層だろうな、とは思いますが、それだけではなくて、ゲームに対して語ることにそれほど興味のない人。あるいは人文科学的に語ることに<現在>、価値を見出していない人に対して、ゲームを語ることに対するなんらかの<価値>を見出していただければ成功だと思っています。
- Q039.作品に点数をつけるタイプのレビューについてどのように考えますか?
ぜんぜんアリだと思います。
個々人による点数評価にはどうしても一定の乱暴さがつきまといますが、データベース化され、マイニングされた時に効力を発揮するものだと思います。そういうレビューについて過剰な妥当性を見てとらない限りにおいて積極的に評価できるものだと思います。
- Q040.(完璧に客観的ではなくても)できるだけ多くの人が納得できるような批評をめざしていますか?それとも、そのような批評である必要はないと考えますか?
全員に納得される批評は目指していません――し、それはおそらくほぼ不可能なことです。ただし、最低でも私自身にとって納得されるような強いリアリティのある言葉によって語られたものを目指していきたいとは思います。ただ、まあこだわりすぎても究極的には「語りえぬもの」だと思うので、適度な妥協も入れつつ「量」を書いていくことも大切ですかね。
- Q041.批評の際にどのような評価基準を設けていますか?(あるいは評価基準を設けることを意図的に破棄する、というのもアリです。)
特に設けていません、が、現在採用されている評価基準をとりあげるにせよとりあげないにせよ、ビデオゲームについて評価基準それ自体をメタ的に語ることのほうをめざしています。(#「メタ的に語る」ということは「傍観的に語る」という意味ではありません)
- Q042.それぞれの評価基準についての明確な説明とかは用意していますか?★(41で、評価基準を設けている、と言った人)
省略
- Q043.特に重視している評価基準は何かありますか?★(41で、評価基準を設けている、と言った人
省略
- Q044.クリエイターがどのようなつもりで作品をつくったか、という点をどの程度重視し、考えますか?
それなりに重視します。が、ゲームに関して言えば、開発者の意思決定は、現在の製作形態からして、それが複雑な意思決定プロセスの産物であることは明らかです。開発者インタビューなどで見えてくるものを、そのまま「開発者の意思」として採用することは難しいメディアだと思います。
ですが、「開発者の意図を読みとる」という試みによって、批評を展開するというやり口があってもよいと思います。「批評行為」とは常に議論の妥当性ばかりが目標とされるわけではないわけですから、その観点からすれば作者論的な議論をすることもあるかもしれません。
- Q045.クリエイターの意図とは違う形で「作品」の中に批評するべき点が出てきた場合などは、それをどの程度重視し、考えますか?
おや、前の質問に無意識に依拠しているような質問の仕方でちょっとよくないですね(>自分)。まあ、質問の仕方に悩んだということでご愛嬌。
作者の意図から逸脱するような「作品論」は当然語りうると思いますし、そのような場合には重視してもいいでしょう。ただ、作者論でもない受容論でもない、「純粋な作品論」――作品それ自体によって分析するフォルマリズムみたいなものを自分が目指しているか、と問われればそれはNOです。そういうのを目指すのも面白いですけどね。
- Q046.プレイヤーがどのようなかたちで作品をプレイしたか、という点をどの程度重視し、考えますか?
基本的には非常に重視したいと考えています。が、マイナーな作品だったり、面倒な場合とかはあんまり他人の反応を事細かに見てとることは難しいですね。そういう場合は、自分自身について語る<私>語り的な方向性にスライドしていく可能性もありますが、<私>語りにいくよりかは、作品論/作者論かなあ。
- Q047.(Q44〜Q46の答えに関連して)あなたの中での[クリエイター:作品:プレイヤー]の重視の率を比率であらわすとすれば何対何対何ぐらいでしょうか?
強いて言えば1:4:5ぐらいですかね。
- Q048.雑誌『ゲーム批評』や『ファミ通』またネット上の批評などの現在のゲームの批評全般の状況について何か思うことはありますか?
まあ、いまひとつパッとしないなあ、と。ただまあ、「こんなものか」とも。
永田泰大さんの仕事だけはすごく成功してると思います。
- Q049.「楽しくない、面白くないけれどもいいゲームだ」というようなゲームはありうると思いますか?
あたりまえのようにありうると思います。少なくともゲームファンという立ち位置からすれば、ゲームの「良さ」が「面白さ」という基準に占拠されなければいけないということは全くあるはずもないものか、と。
生活を支えるための商売としてゲーム製作に関わっている立場の人が「面白さ」を強く求めるのはわかりますが。
- Q050.ゲームの批評にとって役に立つようなもので、何か自信のある知識などはありますか?
現在ゲームの批評を展開されている方々よりも相対的に言えば人文・社会科学的な知識の面ではいくらかあるほうだろうと思います。
あと、「ゲームの語彙の変遷史」については80年代からの雑誌を集めて調査していますので、自信があるというより競合相手があまりいません。多分私以外には調査してる人とかは数える程しかいないのではないかと。
- Q051.小説とかはどういうのが好きですか?
どういうのが好きか、といわれると難しいですね。特に現在はあまり小説に対する興味がありません。
過去の来歴で言えば、中高生の頃は昭和・大正あたりの有名な小説をそこそこに読んでましたが、それ以降なぜかあまり読まなくなりました。
- Q052.小説の他に、本とかはどういうのを読みますか?
まあ、いろいろです。学術書のほうが多いですね。小説よりも。
基本的には、社会科学系の書籍。
- Q053.映画とか漫画はどういうのが好きですか?
映画は月5本〜10本、漫画は月10冊〜50冊ぐらい読んでいて、味覚はそれなりに幅広いかと思います。
この一本と言われたら映画は『シティ・オブ・ゴッド』、漫画は『グリーン・ヒル』が最近のプッシュです。
- Q054.音楽とかはどういうのが好きですか?
スティーブ・ライヒ、UAなど。基本的に音楽には、あんまり金かけてないです。
- Q055.絵とかはどういうのが好きですか?
絵はハンス・ベルメール、フランシス・ベーコンとかのややグロっぽいとされるシュルレアリズム系。
ウェブデザインに関しては、born magazineとかが。
- Q056.ゲームのプレイスタイルが人と比べると何か特殊だったりしますか?(例えば、やらない時はまったくやらないけれども、やる時は一日14時間ぐらいゲームをやる、とか。)
「やらない時はまったくやらないけれども、やる時は一日14時間ぐらいゲームをやる」スタイルですね。
- Q057.今までやったゲームの中で一番やりこんだゲームは何ですか?何時間ぐらいやりましたか?
DQ4 400時間ぐらいだと思う
- Q058.攻略本や攻略サイトなどはどのような時に使いますか?あるいは全く使いませんか?
特にこだわりのないソフトの場合20分悩んだら攻略サイトを見ます。きちんとクリアーしたいというソフトでも、2時間も悩んだら攻略サイトを見ます。途中で悩まなかった場合も、一度クリアーしたゲームは一応攻略サイトをのぞきます。
- Q059.一本の作品を批評する場合、最低でもその作品をこのくらいの時間はやっておこう、などの目安はありますか?
ありません。ただ、一応一通りのクリアーぐらいはしておこうか、というぐらいの気持ちはありますがムリな場合は諦めます。
- Q060.一つの作品についての評を書くのに平均してどのくらい時間をかけますか?(ゲームをやった時間は除いて。)
ケースバイケースなのでなんともいえません。が、20分とか30分で書いて終わることはほぼありません。
- Q061.自分が「オタク」に属すると思いますか?思いませんか?
「オタク」というカテゴライズが可能な日常である、とは思います。インドア派ですし。そのように言う人がいれば否定する気はありません。
- Q062.批評にとりあげる作品にはなんらかの選定をしていますか?選定をしている場合、どのような形で選定を行っていますか?
好みというか、その作品についての文章がかけるかかけないか、ですね。書きたい作品でも書けない場合は書けない。
- Q063.ゲームの批評をする時に、他のメディアとの比較の上で考察をすすめていく必要がある、と考えますか?
「必要がある」という言い方とは違いますが、他のメディアとの比較の上で考察をすすめることには効果的な場合もあると思います。
- Q064.(前の質問で「ある」と答えた方のみ)比較する場合、どのような形での比較をすることが多いですか?
物語の成立の仕方とかですかね。何と比較するかはケースバイケースですが。
- Q065.自分の批評には何らかの価値があるとの自負はありますか?価値があるのだとしたら、それはどのような価値だと考えていますか?
現在の批評状況においては、相対的な価値を発見できるぐらいはあるかな、と。人文科学的に語りたいけれど、あまりに人文科学的なだけでも満足できないぐらいのバランスの人々に評価されるような価値とか。
- Q066.今までに批評した中で、最も自信のあるものは何ですか?
(URLがあればリンクを付けて)
ありません。
- Q067.今までに「うずもれた名作」のようなものを発掘したことがありますか?
クォヴァディスIIは素晴らしい出来でした。
- Q068.有名な作品はだいたいやっていますか?
ファミ通の編集部とかの人とかにくらべたらまだまだだとは思いますが、かなりやりまくっているほうだとおもいます。
- Q069.やっておきたいんだけれども、まだやっていないゲームって何かありますか?
たくさんあります。特に古いゲームが入手していても、プレイする気力が維持できないことが多いです。初期『ウルティマ』『ウィザードリィ』とか、リアルタイムの感動からあまりにも乖離してしまった自分にはプレイできません。
- Q070.ゲームの批評家として尊敬している人物、あるいは多くを学んだ人物は誰かいますか?(その人のウェブサイトがあるならば、できればURLを付けて)
繰り返しになりますが永田泰大さん。
リンク先の上のほうにならんでいる方々には大変お世話になっています。
- Q071.ゲーム以外の批評分野の批評家であなたが尊敬している人物、あるいは多くを学んだ人物は誰かいますか?(その人のウェブサイトがあるならば、できればURLを付けて)
いるにはいるのですが、特定の個人を挙げるとなると、難しいですね。
- Q072.このような批評は嫌だ、と思うような批評はありますか?
特にありませんが。どんな批評であっても、それはそれで、そのように受け取られ――発話された形跡として存在しているわけですから、それを否定しようという思いにかられることはさほどありません。が、読む人に対して何の衝撃もあたえない批評ではなるべくありたくないと思います。
- Q073.ずばり、あなたの批評にとって最も大きな影響を与えているものを挙げるとすれば何ですか?
なんでしょう。特定の何かを挙げろといわれても難しいと思いますね。
- Q074.自分の批評を読む読者にわかっておいて欲しいこと、などはありますか?
あるといえば、かなりあるのですが、それを欲することは実質的には無理ですし、欲さないほうがいいのでしょう。(とはいっても、やっぱり暗黙のうちに欲してしまうのですが。)
- Q075.ゲームの批評のために他に何か参考にされたものはありますか?
いろいろと参考にしましたが、生かされているかどうかはわかりませんね(笑)
- Q076.(上記の質問で「参考にした」と答えた方のみ)具体的には、どのような形で参考にされましたか?(ex.物語の批評のために文芸批評の○○の枠組みを用いた)
具体的に、といわれると難しいですが、社会学やら文芸批評理論の話を説明せずに前提として話をすすめたりすることはよくあります。
- Q077.この作品は批評をしたいけれど、批評にならない。批評が書けない。というような作品はありますか?具体的にはどのような作品ですか?
ICOはとても難しいですね。
- Q078.作品を購入する時に参考にしているバイヤーズガイドは何かありますか?
昔は、ファミ通のクロスレビューが参考「でした」。
最近はネット上のユーザー参加型レビューサイトや、へヴィーゲーマーの間での評判などを当てにしています。
- Q079.(前の質問で何かを答えた方のみ)どのような形で参考にしますか?話半分ですか?ほぼ全面的に信頼ですか?あるいは他に何か工夫でもしていますか?
批評をしている人がだいたいどういう人かを想像しながら、参考にしますね。相手がどういう人かによってその対応は使いわけています。相手がどういう人かわかればわかるほどに参考にしやすいですね。
- Q080.批評だけでなく、作品を作ってみたいと思いますか?
機会と能力が与えられれば。
- Q081.作品を作るとしたらどのような作品を作りたいですか?(細かい内容でなくとも「あの人の作るような作品」とか「あの作品みたいなの」という程度で結構です)
ウィル・ライト的な衝撃を与えうるものを作れたりしたら素敵。
- Q082.今はまだ存在していないような作品で「遊んでみたい」と思っているような架空の作品はありますか?
あります。
- Q083.未プレイの人へのネタバレなどの配慮はしていますか?
すみません。あんまり配慮しておりません。
- Q084.もっと評価されてしかるべき、だとか、もっと売れてほしい、と感じている作品はありますか?
たくさんありますね。というか、最近(2005年現在)は売れなさすぎです。特に若干マイナーな作品の市場が寒々しい。あれだけいい作品なのに…!!と思うものがたくさんあります。
- Q085.ちょっと評価がされすぎなのではなか、だとか、ちょっと売れすぎなのではないか、と感じている作品はありますか?
それはあるといえばありますが、評価がされすぎ、というか、マーケッティングがうまかった、ということなんでしょうね。そのことに対して特に否定的に何かを思ったりすることはさほど多くはありません。
- Q086.自分の批評を読んでみて、自分が批評対象とされているゲームの製作者だったとしたら、どのように感じると思いますか?
喜んでもらえるか、「わかってないなー」と思われるか。
- Q087.誉めるのとけなすのとではどっちが書きやすいですか?
書きやすいのは圧倒的に「なぜこの作品はダメなのか」です。
「なぜ失敗しているか」はだいたいの場合は、過去の<すばらしい作品>を参照して、それとの比較において「この作品には××が欠落している」ということをあげつらって書けばよいので説得的に書きやすい。
だけれども、「なぜ成功しているか」は、その作品が本当にオリジナル(と思われるよう)なものであったりすると何との比較においてそれを説明すればいいのか思いつきません。
つまり、何かが欠落しているものは、すでにプレイヤーが獲得済みの経験・語彙のカテゴリーが用意されているものが欠落しているので気づきやすい。だけれども、新機軸の場合、経験・語彙のカテゴリーを新たに用意しなければいけないので、かなり頭を使わざるを得ない。
- Q088.批判的に書いたものをを公表するときは緊張しますか?
緊張しますね。
- Q089.自分の書いたものに対してケチが付いた場合、どのような対処をしますか?
それはケチの内容によります。が、かなり丁寧に対処するほうだと思います。
- Q090.書いたものに対して、後になってから考えがかわった時、公表した文章をどうしますか?
さしかえます。ただしさしかえる前の文章もなるべく「証拠」としてどこかに残しておきます。
- Q091.クソゲー、バカゲーの類の批評はしますか?
しますね。それを「批評」として読者が見なすかどうかは知りませんが。
- Q092.クソゲー文化(?)のようなものに対してどう感じていますか。
大好きです。年に数本ほど好んでクソゲーを購入します。
- Q093.難易度の高いゲームは総じて評価がいまひとつになってしまう、などといった類の自分の評価の仕方の悪い癖などはありますか?あるいはあると思いますか?
あるといえばあると思いますが、ある癖が悪癖であるかどうかは相対的な問題に過ぎないだろうと思います。
- Q094.こういう作り方は間違っている、こういう作り方というのは許せん、というようなものは何かありますか。 ?
あるといえばありますが、どんな作り方でも究極的にはかまわないと思います。
- Q095.新しいものは積極的に評価しますか?
します。
- Q096.グラフィックの美しさなどは積極的に評価しますか?
します。
- Q097.「この作品をやってないのは人生を損してる」というようなオススメの作品を教えてください。
シムシティ、伝説のオウガバトル
- Q098.ずばり、ゲームの批評とは何でしょう。一言か二言で。
いまのところ、まだ、それを受容する文脈が形成されていないという意味で、「ありえない」行為だと思います。
- Q099.ずばり、ゲームの今後について一言。
もっとはっちゃけた作品がたくさん生まれてほしいです。
- Q100.最後に一言
サイトを生暖かく見守っていただければ。