Critique Of Games ―ビデオゲームをめぐる問いと思索―

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ジャンルの成立と変遷

 はじめ使われはじめたのは87年ごろの「Beep」誌上のみうらじゅんによるコラムである、といわれている。これに類似した言葉使いとしては、「ダメゲー」という言葉が「迫るダメゲーの嵐!」として1986年9月19日号のファミコン通信の表紙の掲載されているトピックスとしてある。「ゲーム」を「ゲー」と省略する、という使用法がこの頃すでに存在していたようである。「クソゲー」と表現する以前にこのような類似表現が使われていたことは面白いが、この言葉以前は、単に「期待はずれのソフト」「面白くなかったゲーム」といった表現が使われていた。みうらじゅんが使用しはじめた後、他の雑誌でもこの表現が多く見られるようになるのが、80年代末。  1998年に書籍『超クソゲー』が発行されたことで、単につまらないゲームをけなす、というのみならず、つまらないゲームを、「ネタ」として消費する文化を生み出している。「クソゲー」に関する出版物をみてみると、1992年に一件出た後、1998年の『超クソゲー』が出た年にまとめて5件も出版され、その後も、99年2件、2000年1件、2001年2件、2002年2件、2003年1件、 2004年1件、と定期的に出版されており、確実に一定数の読者がみこめる分野として定着している様子をうかがうことができる。

→バカゲー


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最終更新: 2007-02-19 (月) 03:52:50